腰痛に対する症状部位への刺鍼は高い効果が期待できる治療法です。
腰痛に対して、現代医学では症状部位(痛いところ)に痛み止めの注射をすることがあります。局所注射やトリガーポイント注射といわれる一般的な治療です。
一方、鍼灸医学でも局所注射やトリガーポイント注射と同じ部位を刺鍼ポイントに選ぶことがよくあります。
同じ部位への注射と鍼、どちらが効果が高いか、検証した研究報告があります。
直後効果、継続効果(治療を繰り返した際に見られる効果)、持続効果(治療を止めてから一定期間経過した時点での効果)、何れに関しても鍼治療の方が高い効果が得られるという結果が示されています。
「痛いところに鍼をするなら誰でもできるわ」 「痛いところに鍼するだけなんてつまらない」と言う声も聞こえますが、『痛いところ=症状原因にアプローチできる効果的な反応点』であり、的確に捉えるとなると、実はそう簡単ではありません。 鍼治療は患者さんの苦痛を和らげることができれば、つまらなくても良いのです。 痛いところへの的確な刺鍼ができる施術者は高い技術を持っていると言えます。