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腰痛に対する鍼治療について

腰痛に対する症状部位への刺鍼は高い効果が期待できる治療法です。

腰痛に対して、現代医学では症状部位(痛いところ)に痛み止めの注射をすることがあります。局所注射やトリガーポイント注射といわれる一般的な治療です。
一方、鍼灸医学でも局所注射やトリガーポイント注射と同じ部位を刺鍼ポイントに選ぶことがよくあります。
同じ部位への注射と鍼、どちらが効果が高いか、検証した研究報告があります。

直後効果、継続効果(治療を繰り返した際に見られる効果)、持続効果(治療を止めてから一定期間経過した時点での効果)、何れに関しても鍼治療の方が高い効果が得られるという結果が示されています。

「痛いところに鍼をするなら誰でもできるわ」 「痛いところに鍼するだけなんてつまらない」と言う声も聞こえますが、『痛いところ=症状原因にアプローチできる効果的な反応点』であり、的確に捉えるとなると、実はそう簡単ではありません。 鍼治療は患者さんの苦痛を和らげることができれば、つまらなくても良いのです。 痛いところへの的確な刺鍼ができる施術者は高い技術を持っていると言えます。

腰痛に対する症状部位への刺鍼は一般的な保存療法と比較しても、より高い効果が期待できる優れた治療法です。

この記事に関連する医学論文

論文名 / Title

Comparison of the effectiveness of acupuncture treatment and local anaesthetic injection for low back pain: a randomised controlled clinical trial.

腰痛に対する鍼治療と局所注射の有効性の比較: ランダム化比較試験

著者名 / Author

Motohiro Inoue, Tatsuya Hojo, Miwa Nakajima, Hiroshi Kitakoji, Megumi Itoi

井上基浩、北條達也、中島美和(今枝美和)、北小路博司、糸井恵

雑誌名・年巻号頁

Acupunct Med. 2009 Dec;27(4):174-7.

識別コード

DOI: 10.1136/aim.2009.001164.

Webページで閲覧する

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19942724/

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